「2050年を想像する音楽―ドビュッシーとケージからの発想」 坂本龍一 大友良英 ジム・オルーク他/2012年8月1日 山口情報芸術センター スタジオA
08 02, 2012Posted in未分類

大友良英氏(左)坂本龍一氏(右)※宣材スチールより
映画「センシティブ」で衣裳デザインを担当してもらった濱井さんと
山口市のYCAMこと情報芸術センターまで、当館設立10周年記念の
プレイベントとして、世界の教授こと坂本龍一氏の公演を鑑賞しました。
坂本氏は10周年の総合監督に就任されており、今回の公演は10周年の
本公演の方向性を示す意味もあり、大いに注目されていた模様です。
さて公演は坂本氏の他、日本を代表するアヴァンギャルドミュージシャン、
大友良英氏とさらに昨今は映画音楽等も手掛ける多彩な顔を持つ、
ソニックユースのジム・オルーク氏を軸にクラッシックを基調とした
前衛音楽家の面々との、まさに緊張感の漲る即興演奏とさまざまな
アヴァンギャルドな仕掛けを堪能した次第です。
圧巻は第二部で演奏されたジョン・ケージのカバー「龍安寺ryoanji」。
実に40分を超えるナンバーで前衛サウンドの真骨頂を体感できた訳ですが、
帰りがけに濱井さんから「ドヴュッシーがポップスに聴こえましたね」との
名言を吐かせるに相応しかったに尽きます。
会場全体で波打つ静けさの中で演る方も聴く方も緊張感に覆われる
凄いLIVEでした。
そして、改めてこの企画の後援は山口市と山口市教育委員会というところに
注目しました。一言で拍手を送りたいです。
こうした行政の取り組みにも芸術振興に造詣度の格差が明らかにあるのだと
実感した瞬間でもありました。
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